格安SIMにして料金を節約したものの、一番使いたい昼間や夜間にパケ詰まりが頻繁に起こる。
家や職場に固定回線があればそれでも許せるのですが、通信手段がスマホだけだとちょっと厳しいですよね。
しかし料金を考えると大手キャリアに戻すのもちょっと・・・。
そんなあなたにおすすめするのがサブブランドと呼ばれている通信会社。
この記事では今一番熱い戦いを繰り広げている大手キャリアのサブブランドと、パケ詰まりが起こりにくいと言われているキャリアをご紹介ていきます。
それぞれの特徴を把握し、あなたに一番あったキャリアへ乗り換えましょう。
サービス名 | 月額料金 | 通信容量 |
---|---|---|
UQモバイル | 2,980円 | 10GB/月 |
Y!mobile | 3,680円 | 10GB/月 |
楽天モバイル | 2,980円 | 5GB/月 |
FUJI WiFi(音声なし) | 980円 | 10GB/月 |
UQモバイル
もともとはKDDIがWiMAXの事業化を目的に設立した会社です。
いまではWiMAXに加えて、auのサブブランドとして格安SIMの事業も展開しています。
UQモバイルの特徴
KDDIの電波を使用して事業展開するMVNOでしたが、2020年10月にKDDIへ事業継承し、auのサブブランドとなることが決定しました。
UQモバイルはMVNOにしては通信速度の低下が起こりにくく、料金も安いということで格安SIMの中では人気No.1の地位を確保していました。
auのサブブランドとなることで、さらに通信速度面では安心感が増すことでしょう。
UQモバイルの注意点
UQモバイルはもともと料金プランが少ないほうでした。
しかしauのサブブランドとなったことで、位置づけが「低料金、少通信量」のユーザー向けキャリアという色が鮮明になっていくことでしょう。
現にこれまであった「スマホプランM」「スマホプランL」が廃止され、「スマホプランS」「スマホプランR」のみとなりました。
「スマホプランL」は3,980円で14GB/月であったものが、現行プランで最大容量の「スマホプランR」では2,980円で10GB/月まで少なくなっています。
料金的には安くなっているものの、今後大容量プランが出ることは期待できないでしょう。
UQモバイルに最適な人
とは言うものの、2,980円で10GB/月がストレスなく使えるというのは大きな安心感です。
ギガの消費はそこそこするものの、10GBまでは使わないという人にとっては十分です。
特に次のような人にとっては最適な選択肢となります。
- 家には光ファイバーなどの固定回線がある
- モバイルルーターを持っている
- 動画を頻繁に見ない
ワイモバイル
ソフトバンクのサブブランドとして浸透しているY!mobile。
もともとはイー・モバイルというブランドで事業展開していましたが、のちにソフトバンクの完全子会社となりました。
さらにウィルコムとも合併しPHS事業も引き継いでいます。
それぞれのブランドを統一しワイモバイルは誕生しました。
ワイモバイルの特徴
現在はソフトバンクのサブブランドとなっているワイモバイル。
ソフトバンク回線をそのまま使っているので、パケ詰まりなどの心配がなく大きな安心感があります。
料金プランはUQモバイルと同じように「低料金、少通信量」向けです。
しかしUQモバイルよりは若干上位ユーザーに向けたプラン設計がされています。
それが「スマホベーシックプランR」です。
4,680円で14GBまで使えるプランですが、「おうち割 光セット」や「家族割引サービス」などを併用すると4,180円まで下がります。
さらに無料でYahoo!プレミアム会員となれるので、Yahoo!ショッピングやPayPayモール、LOHACOでお得に買い物ができます。
ワイモバイルの注意点
とにかく料金プランがややこしいという印象を受けました。
UQモバイルと違い、セット割や家族割、半年間割引など、様々な割引サービスがあります。
最大で割り引かれる料金を見ると安く感じますが、それに該当しないと割り引きがないということや、半年後には料金があがるので、実際はそこまで安くなりません。
たしかにセールストークとしては正しいのですが、ちょっと不誠実な感じもします。
ワイモバイルに最適な人
ソフトバンク回線をそのまま使っているワイモバイル。
次のような人におすすめです。
- 家の固定回線にSoftBank光を使っている
- SoftBank Airを契約している
- Yahoo!プレミアム会員になりたい(既になっている)
楽天モバイル
ショッピングモールの楽天市場を展開する楽天。
これまでもMVNOとして携帯通信事業をおこなっていましたが、2020年4月からは自前で通信網を整備しキャリア(MNO)としてサービスを開始しました。
楽天モバイルの特徴
楽天モバイルは国内4つ目の通信キャリアとして認定され、現在急ピッチで基地局を設置しているところです。
まだ自社回線のエリアは限られているものの、パートナー回線としてau回線を使用しているので繋がらないということはありません。
料金プランはキャリアとしては最安値の2,980円の1つのみと分かりやすいメニュー。
しかも自社回線だとギガ無制限。
楽天モバイルの注意点
料金プランが1つのみと非常に分かりやすいのは大きなメリットです。
しかしパートナー回線(au回線)を使った場合には1ヶ月5GB以上使用すると通信制限がかかってしまいます。
常に自社回線を使えるとは限らないこの状況で、大量にギガを使おうと考えているかたには不向きだと言えます。
通信制限されても1Mbpsの速度は保証されていますが、高画質動画の視聴は無理でしょう。
楽天モバイルに最適な人
楽天の自社回線エリアに入っていれば大変有望な楽天モバイル。
次のようなかたにおすすめです。
- 楽天の自社回線エリアに入っている
- 大量のギガを消費するわけではない
- スマホで動画視聴する程度
FUJI WiFi
株式会社レグルスが運営するFUJI WiFi。
あまり聞いたことがない会社だと思います。
レグルス自体は人材派遣会社なのですが、通信事業者の回線を借りてFUJI WiFiの事業をおこなっています。
FUJI WiFiの特徴
FUJI WiFiは音声SIMがないデータ通信用のSIMです。
なので通常の携帯電話番号(090,080,070)は使えません。
プランは10GB/月〜100GB/月までラインナップされており、最大100GB/月のプランでは3,400円(デポコミコース)で使うことができます。
そして何といっても最大の特徴は通信品質です。
一般的な格安SIMは昼間や夜の時間帯だと通信速度が極端に遅くなりますが、FUJI WiFiではほとんど速度低下が見られません。
FUJI WiFiの注意点
毎月500円が割引されるデポコミコースがありますが、実質1年縛りになるので注意が必要です。
そして回線の種類として、
- ソフトバンク
- ドコモ
- au
と3種類ありますが、評判がいいのはソフトバンクです。
ドコモとauはイマイチなので避けておくのが賢明でしょう。
FUJI WiFiに最適な人
データ通信に特化したFUJI WiFi。
携帯電話番号が付与されないので1台目の契約には向かないかもしれません。
しかし次のような方には最適な選択肢になりそうです。
- データ通信用のSIMが欲しい
- 通信品質の高いモバイルルーターが欲しい
おわりに
いかがでしたか。
通信品質の面で不安があり、これまで格安SIMを避けていた人も多かったと思います。
しかし大手のサブブランドや、新興のキャリアでは通信品質を確保しつつ、月額料金を値下げしてきています。
今のスマホのSIMを変えるだけで毎月の料金が安くなるサブブランドであるUQモバイルやヤフーモバイル。
1年間無料などの強力なキャンペーンを展開する新規ブランドである楽天モバイル。
データ通信に特化したFUJI WiFi。
あなたの使いかたに最適なプランを選びましょう。