今や生活に欠かせない設備となったインターネット。動画を観るにも音楽を聴くにもゲームをするにも使います。当然引っ越した先のアパートでもインターネットを使いたいのですが、アパートでは賃貸特有の問題があります。
この記事ではアパートにおすすめのインターネット回線の選び方とその始め方をご紹介します。
アパートでインターネットを始めるには?
アパートでインターネットを始めるには次の方法があります。
- アパートの無料インターネットを使う
- 光ファイバーのインターネットを契約する
- ケーブルテレビのインターネットを契約する
- ADSLでインターネット接続する
- モバイルルーターでインターネット接続する
- スマホのテザリングでインターネット接続する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
アパートの無料インターネットを使う
アパートの中には無料でインターネットを使えるものもあります。その場合は自分でプロバイダと契約する必要もなく、アパートに入居したらすぐにインターネットが使えます。
接続の方法は有線だけの場合と、無線(Wi-Fi)も付いている場合があります。有線だけであったとしても自分でWi-FiルーターをつなげればWi-Fiで通信することはできるのでご安心を。
しかし回線速度は保証されていません。「アパートの無料Wi-Fiが遅い原因と対策」の記事でも紹介しているとおり、アパート内の他の入居者の通信状況に影響されることがあるので注意が必要です。
光ファイバーのインターネットを契約する
光ファイバーの通信速度は文句なしにNo.1です。
アパートでインターネットを始める場合、光ファイバーを選択すれば問題ないでしょう。
光ファイバーの場合、電話局から電柱さらにはアパートまで光ファイバーを引き込みます。そしてアパート内の各部屋へは次の3パタンで配線されます。
- 光ファイバーで配線する「光配線方式」
- LANで配線する「LAN配線方式」
- 電話回線で配線する「VDSL方式」
光ファイバーで配線する「光配線方式」の場合は、アパートの1部屋ごとに1本の光ファイバーを専有できるため1Gbpsの回線速度が期待できます。しかしLAN接続方式やVDSL接続方式だと1本の光ファイバーをアパート内の他の部屋と共用するため、他の部屋の通信量に影響されます。更にVDSL接続方式は電話回線を使用しているので、最大でも100Mbpsの通信速度になります。
しかし光ファイバーは固定回線であるがゆえのデメリットがあります。
- 導入工事が必要
- 月額料金が高い
- 引越し先で使えない場合は解約しなければならない
インターネット専用の回線を新たにアパートの部屋の中まで引き込むので、アパートの建物や部屋に工事が必要な場合があります。そして月額費用が割高なのと、一番のデメリットはアパートから引っ越しをする場合です。引越し先のアパートでも同じプロバイダで利用できればよいのですが、サービスエリア外の場合は解約しなければなりません。その場合には解約金が必要になってしまいます。
ケーブルテレビのインターネットを契約する
たいていのケーブルテレビ会社はインターネット接続サービスも提供しています。
ケーブルテレビ会社が提供するインターネットは、ケーブルテレビで使用している回線と同じものを使用します。そのため既にアパートでケーブルテレビを利用している場合には、ほとんどの場合において新たな工事は必要ありません。なおかつ、ケーブルテレビと同居するサービスであるため、料金も比較的安価である場合が多いです。
ケーブルテレビの場合、アパート近くの電柱や地中にある分配器までは光ファイバー、分配器から先のアパートの中は同軸ケーブルで接続されている「光ハイブリット方式」が主流です。同軸ケーブルの通信速度は光ファイバーやLANケーブルより遅く最大で320Mbps(下り)です。
そんなケーブルテレビでも以下のようなデメリットがあります。
- アパートにケーブルテレビが導入されていない場合は導入工事が必要
- 回線速度が遅い場合がある
- 引越し先のアパートで使えない場合は解約しなければならない
ケーブルテレビも光ファイバーと同じく固定回線です。
アパートにケーブルテレビが導入されている場合には工事の必要はありませんが、ケーブルテレビが導入されていないアパートでは工事が必要です。しかもアパート単位の契約となるので自分では引けません。
回線速度は光ファイバーと比べると遅めです。
光ファイバーはアパート内の各部屋と本線を直接結ぶため、他の部屋の通信量の影響は受けませんが、ケーブルテレビはアパート内の各部屋と回線を共有していることが多いため、他の部屋で多くの通信をしている場合、自分の部屋では通信速度が遅くなってしまうこともありえます。
そして当然、引越し先で使えない場合は解約しなければならないので、解約金が発生するのです。
ADSLでインターネット接続する
ADSLとは既存の電話回線を使ってインターネット接続する技術です。新たな回線工事の必要がなく、ダウンロード速度も最大で40Mbpsと当時では非常に高速だったので広く普及しました。
電話回線のないアパートはまれなので、簡単にインターネットを始められました。
しかし既存の電話回線(メタルケーブル)は廃止されることが決まっており、電話会社は光ファイバーへの移行をすすめています。ADSLもほぼ新規受付は終了しているのでこれから申し込むことはできません。
モバイルルーターでインターネット接続する
モバイルルーターとはインターネット回線に接続する機能を備えた持ち運び可能な通信専用端末です。モバイルルーターがあればWi-Fi経由で何台でもインターネットを使えます。モバイル回線なので固定回線のように工事の必要はなく、アパートを引っ越すときもそのまま持っていけます。
モバイル回線は遅い・安定しないというイメージがありますが、理論上の通信速度は400Mbps〜800Mbpsと光ファイバーに匹敵します。料金も固定回線と比較すると安いので、手軽にアパートにインターネット回線を引けます。
しかしあくまでもモバイル回線なので、以下のようなデメリットもあります。
- 通信エリア外や受信状態が悪いところだと使えない
- 受信するパケット量には何らかの制限がかかる
- 回線速度が遅い場合がある
モバイルルーターは基地局から電波を受信してインターネットに接続します。基地局はある程度網羅されているとは言え、やはり電波の届かないところもあります。そのような場合には使用できません。
またモバイル回線は基地局と端末間の帯域が限られているので、特定の人が多く使用してしまうと他の人に影響を及ぼしてしまいます。そのような場合には通信速度が低下してしまいます。そのため、受信できるパケット量を制限していることが多いです。
スマホのテザリングでインターネット接続する
スマホを使って「テザリング」という手法で他の機器からインターネットができます。
スマホを持っている場合、この方法だと追加の料金は必要ありません。アパートでも手軽にインターネットを始められます。
しかし料金がお得な分、様々な制約が発生します。
- 通信速度が安定しない
- 「テザリング」という特殊なやり方のため、使い方が面倒
- スマホの利用料金が高くなる場合もある
通信速度面から言うとかなり不利です。
スマホの通信回線はモバイル回線のため、利用が集中すると極端に通信速度が遅くなります。それでも三大キャリアだとそれなりの速度は出ますが、格安SIMだと絶望的に遅い時があるので要注意です。
さらに「テザリング」の設定は多少面倒なところもあるので、それを我慢できるかということも重要です。
気をつけないといけないのはテザリングで追加料金が発生する場合があります。
- auとソフトバンクはテザリングオプションで500円/月が必要
- パケット量が超過するとスマホの速度も低下する
- パケット容量を大きくすると追加の料金が必要になる
ということも考えなければいけません。
アパートのインターネット回線の選び方
アパートのインターネット回線を選ぶポイントは次のとおりです。
- 回線速度
- 通信制限の有無
- 導入可否と工事費用
- 移転のしやすさ
インターネット回線は速くて無制限に使えると快適なのですが、その分月々の料金が高くなる傾向にあります。さらにアパート特有の問題として「借りている部屋」だということを考えなければいけません。自分の家であれば壁に穴を開けてインターネット回線を引くのは自由ですが、アパートの場合は大家の許可が必要になります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
回線速度
インターネットの快適さは回線速度に比例します。速ければは速いほど快適ですが、その分費用は高くなる傾向にあります。自分がどのようなサービスを使うのかによって最適な速度を選びましょう。
最も回線速度を必要とするのが動画の視聴です。YouTubeをはじめとしてNetflixやHuluなど、インターネット経由で動画をストリーミング視聴する形式がポピュラーになってきました。低画質であればそこまで回線速度は求められませんが、最近では4Kや8K画質の映像も提供されています。
主な用途 | 映像品質 | 画素数 | 回線速度 |
---|---|---|---|
スマホでの動画再生 | SD(標準) | 480p | 3Mbps |
タブレットやパソコン、テレビでの動画再生 | フルHD(高精細) | 1,440p | 5〜10Mbps |
テレビでの動画再生 オンラインゲーム | 4K(超高精細) | 2,160p | 25Mbps〜 |
テレビでの動画再生 大容量ダウンロード | 8K(超高解像) | 4,320p | 100Mbps〜 |
自分の用途にあった回線速度を選びましょう。
通信制限の有無
固定回線である光ファイバーやケーブルテレビのインターネット回線には通信制限がありませんが、モバイル回線であるモバイルルーターやスマホのテザリングでインターネットを使う場合は、データ量によって通信制限されることがあります。
動画コンテンツはデータ量も多いため特に注意が必要です。NetflixやHuluなどで多くの動画を見たいのであれば通信制限のない固定回線のインターネットが必須でしょう。
主な用途 | 映像品質 | 画素数 | 通信容量 (1時間あたり) |
---|---|---|---|
スマホでの動画再生 | SD(標準) | 480p | 150MB〜300MB |
タブレットやパソコン、テレビでの動画再生 | フルHD画質 | 1,440p | 1GB〜3GB |
テレビでの動画再生 | 4K(超高精細) | 2,160p | 7GB |
テレビでの動画再生 | 8K(超高解像) | 4,320p | 20GB |
自分がどのようなサービスを使うのかによって最適なインターネット回線を選びましょう。
導入可否と工事費用
光ファイバーのインターネット回線を引くにはアパートに回線工事が必要となる場合があります。アパートが「インターネット対応」とうたっていれば、そのアパートまでは光ファイバーが引き込まれています。さらに部屋まで回線が引かれている場合と引かれていない場合があります。
それらの状態によって工事費用が異なります。
インターネット回線の工事は次の種類があります。
工事の種類 | 工事内容 |
---|---|
引き込み工事 | 電柱や道路に埋設されている光ファイバーをアパートへ引き込む工事 |
屋内配線工事 | アパート内の各部屋へ光ファイバーやLANケーブルを配線する工事 |
開通工事 | インターネット回線を有効化する工事。物理的な作業はない |
アパートと部屋の状態によって次の工事が必要になります。
部屋への引き込みあり | 部屋への引き込みなし | |
アパートへの引き込みあり | 開通工事 | 屋内配線工事 開通工事 |
アパートへの引き込みなし | 引き込み工事 開通工事 |
引き込み工事 屋内配線工事 開通工事 |
固定回線のインターネットを引く場合にはいずれにしても大家や管理会社へ確認が必要になりますが、引き込み工事や屋内配線工事が必要な場合、その費用を大家負担するのか賃借人が負担するのかも調整しなければなりません。
屋内配線工事がされていない場合は集合住宅向けではなく戸建向けのインターネット回線を契約し、アパートの自分の部屋まで直接配線する方法もあります。月々の料金は高くなりますが、工事費用は抑えることができます。ただし部屋に穴を開けるなどの工事がともなうので大家に許可を貰う必要があります。さらに退去時には原状回復が必要になることも想定しておかなければなりません。
ケーブルテレビでのインターネット回線の場合は既にケーブルテレビが開通していることが前提となります。その場合、開通工事だけでインターネットも使用することができるようになりますので、工事費用は安く抑えることができます。
これまでインターネット回線がないアパートで新たに固定回線のインターネットを引くには何らかの工事が必要ですが、大家によっては許可がもらえない可能性もあります。その場合の選択肢は工事の必要がないモバイル回線でのインターネットのみとなるでしょう。
移転のしやすさ
アパートに住んでいると引っ越しを考えることもあります。引越し先で同じ通信会社の光ファイバーでインターネットを使えない場合は解約することになります。しかも引っ越しによる解約は「解約金」が必要になるので結構な出費です。
その点モバイルルーターのインターネット回線は工事なしで引越し先でも使えるので便利です。
アパートでインターネット導入工事をおこなうには
光ファイバーは安定した速度が期待できるというメリットがある反面、回線工事を伴うためアパートでの導入には色々と面倒なこともあります。実際どのような手順になるのかをご説明します。
管理会社や大家へ確認
アパートに既に光ファイバーが引いてあればよいのですが、新しく光ファイバーを引いてインターネット回線を導入する場合には工事が必要です。
光ファイバーは電柱から建物へ引き込まれ、さらに部屋の中に引き込みます。その際には壁に穴を開けて機器を設置したり、部屋の中に新しくコンセントを設置したりする必要があります。
NTT東日本(フレッツ光ネクスト ギガマンション・スマートタイプ)の工事の流れ
そのため、光ファイバーのインターネット回線を契約する場合には必ず管理会社か大家へ確認して許可を得なければなりません。
工事費などの初期費用も必要
光ファイバーのインターネット回線を新しく引く場合には光ファイバー開通のための工事費が必要となります。
工事費は屋内配線が既にある場合、ない場合などで変わってきますが、1万円〜2万円程度は必要となります。(NTT東日本 フレッツ光ネクスト ギガマンション・スマートタイプ)
- 屋内配線の工程がある場合:16,200円(税込)
- 屋内配線の工程がない場合:7,600円(税込)
さらにWiFi化する場合にはWiFiルーターが別途必要となります。
フレッツ光ネクストなどではWiFiルーターをレンタルするプランもありますがその分割高になっています。
別途プロバイダ契約が必要
インターネット接続するためには光ファイバーの契約と併せて、プロバイダの契約も必要です。
以前より安くなったとは言え、500円/月〜1,000円/月は別途必要となります。
退去する時は光ファイバーの撤去・解約が必要
アパートを退去するときには「原状回復」が基本です。
床、壁紙、設備など、破損や汚損した場合には借主が回復費用を負担する必要があります。
光ファイバーのインターネット回線撤去に関しても同様です。
光ファイバーのインターネット回線を引く場合は埋め込みコンセントに設置する場合がほとんどですが、もし壁に穴を開けていたりすると補修費用を負担しなくてはならない時もあります。
国土交通省の「原状回復ガイドライン」では通常の使用による損耗は賃貸人(大家)の負担となっています。しかし光ファイバーのインターネット回線工事は損耗にあたらないため、元の状態に戻すのは賃借人の責任においておこなうことになります。
そして光ファイバーのインターネット回線自体の解約もしなければなりません。
次の引越し先にそのままインターネット回線を移設できる場合はよいですが、引越し先でそのまま使えない場合もあります。そうした場合には解約して、別の光ファイバーでインターネット回線を契約する必要が出てきます。
アパートでインターネットを使う時の平均的な料金は?
アパートにインターネットを始めるには大きく3つの方法があります。
- 光ファイバー
- ケーブルテレビ
- モバイルルーター
それぞれについて平均的な料金を見ていきましょう。
光ファイバー
光ファイバーを利用する場合以下の費用が発生します。
- 申し込み費用
- 工事費用
- 月額利用料
- プロバイダ利用料
- WiFiルーター購入費用
申込み費用と工事費用は初回のみ、月額利用料とプロバイダ利用料は毎月発生する費用です。
申し込み費用は通信会社の事務手数料です。工事費用に含んで請求する通信会社もありますが、単独だとおおよそ3千円〜1万円が相場です。
工事費用は部屋まで光ファイバーを配線するための費用です。1万円〜4万円と通信会社によってバラツキがあります。さらにアパートに光ファイバーが引き込まれていない場合には追加で料金が発生することもあります。
月額利用料とプロバイダ利用料は毎月発生する費用です。月額利用料は通信会社に支払う回線費用で3千円〜5千円、プロバイダ利用料はインターネットに接続する費用で1千円程度が相場です。
その他にWiFiルーターが必要です。ONU(光ファイバーの終端装置)からLAN接続口が出ていますが、複数の端末を接続する場合や、スマホやタブレットでは無線(WiFi)が必要になるのでWiFiルーターは必須と考えてよいでしょう。しかしWiFiルーターは安ければ2千円程度で買えるのでそこまで高額ではありません。
ケーブルテレビ
ケーブルテレビのインターネットを利用する場合以下の料金が発生します。
- 申し込み費用
- 工事費用
- 月額利用料
既にケーブルテレビを利用している場合、申し込み費用は3千円〜5千円が相場です。しかしケーブルテレビを利用しておらず、これから引こうと考えている場合、工事費用として3万円程度必要になります。
月額利用料はプロバイダ料金込みで2千円〜6千円が相場です。安ければ2千円台でインターネットが使えますが、通信速度が1Mbpsと低速なのであまりおすすめできません。実用的な速度を求めるのであれば6千円程度は必要です。
WiFiルーターはケーブルテレビ会社から無料で貸し出されることが多いので、自分で準備する必要はありません。
モバイルルーター
モバイルルーターを利用する場合以下の料金が発生します。
- 申し込み費用
- 端末費用
- 月額利用料
端末費用は実質無料になることがほとんどなので、申し込み費用の3千円程度が初期費用として必要です。
月額利用料は使う通信会社によって3千円〜1万円程度まで大きく差があります。しかしモバイルルーターを定額で利用しようとすると、UQコミュニケーションズのWiMAXかY!mobileのPocketWiFi、SoftBank Airの3つに限られます。これらは月額3千円〜5千円で利用できます。
アパートのインターネットを安さで選ぶならモバイルルーター
3つのインターネット回線の平均的な料金をご紹介しましたが、安さで選ぶのであれば以下の理由でモバイルルーターがおすすめです。
- 工事費用がかからない
- 月額利用料が安い
- 引越し時の解約、手続きが不要
アパートでインターネットする時に一番の問題となるのが工事費用です。自宅に設置する場合とは異なりずっと使い続けるものでもありません。いつかは出ていくのに工事費用を払ってまで設置するのは無駄な気がしてしまいます。
その点モバイルルーターであれば工事不要で届いたその日からすぐに使えます。
月額利用料が安いのも注目です。固定回線の光ファイバーやケーブルテレビとは異なりパケット量の利用制限はありますが、WiMAXやPocketWiFi、SoftBank Airであれば3日間で10GB使用できます。よほどのヘビーユーザーでない限りパケット上限まで使い切ることはないでしょう。
そしてなにより引っ越しするときもそのまま持っていけるというのは固定回線にはないメリットです。
そのようなことより手軽に、安くインターネットを始めたいならモバイルルーターがおすすめです。
↓↓↓ 業界最安級のWiMAXはこちら ↓↓↓アパートにおすすめのインターネット回線は?
アパート特有の問題もありますが、インターネット回線を選ぶ基準としてはどのような使い方をするのかが重要です。以下では主な使い方とそれに対応するおすすめのインターネット回線をご紹介します。
大画面でYouTubeや映画、テレビ番組を観たい人は光ファイバー
映像コンテンツは今後ますます高画質になり、高速で大容量の通信回線が求められます。
現在はYouTubeで最大8K、Netflixで4K、HuluだとフルHDの画質に対応しています。テレビの画面もフルHDは当然のこと、4Kや8Kのものもリーズナブルに買えるようになってきました。
そのような大容量のコンテンツをインターネットからダウンロードするには通信制限のあるモバイルルーターだと厳しいでしょう。通信制限のない光ファイバーかケーブルテレビのインターネット回線が必須になりますが、できれば通信速度の面から余裕のある光ファイバーをおすすめします。
オンラインゲームをする人は光ファイバーが望ましい
オンラインゲームに求められるものは「リアルタイム性」と「通信の安定性」です。特にマルチプレイをしているときには他のプレーヤーに迷惑をかけてしまうこともあるので注意が必要です。
例えばPS4のモンスターハンター ワールドでは、インターネットの回線速度が上り/下りで5Mbps以上あれば快適にプレイできます。リアルタイム性をあらわすping値は50以下であれば問題ありません。
以下にインターネット回線毎の速度と応答時間(ping値)を示します。
通信速度 (下り) | 通信速度 (上り) | 応答時間 (ping値) |
|
---|---|---|---|
光ファイバー | 100Mbps〜500Mbps | 100Mbps〜500Mbps | 10〜30ミリ秒 |
ケーブルテレビ | 30Mbps〜150Mbps | 5Mbps〜20Mbps | 10〜50ミリ秒 |
モバイルルーター | 10Mbps〜80Mbps | 5Mbps〜10Mbps | 30〜60ミリ秒 |
速度と応答時間の面から見るとどのインターネット回線でもプレイはできます。
しかしゲームソフトをダウンロード版で購入する場合、インターネットからソフトをダウンロードする必要があります。その際には大きな通信容量を必要とします。ソフトのファイルサイズはモンスターハンターワールドで14GB以上。これでも少ない方で、人気ゲームは50GBを超えるものも少なくありません。
モバイルルーターでオンラインゲームを購入する場合はパッケージ版にするか、コンテンツのダウンロードだけは固定回線でおこなう必要がありますね。
スマホでYouTubeを観る程度であればモバイルルーター
スマホでYouTubeを見る場合あまり通信速度は求められません。通信容量も少ないので通信制限されることもありません。しかし一番のメリットはモバイルルーターだと工事費不要で引っ越しの際もそのまま引越し先に持ってけるということです。
光ファイバーやケーブルテレビのインターネット回線は安定した通信速度で無制限に使えますが、引越し先では使えない可能性があります。特にケーブルテレビを導入しているアパートは少ないので、引越し先で同じケーブルテレビ会社になることはほぼありません。そうなってしまうと途中解約となり、1万円〜2万円の解約金を余計に払うことになってしまいます。
その点モバイルルーターだと引っ越ししても解約する必要はありません。次のアパートでも同じようにインターネットを使えるので費用の節約になります。
インターネットで音楽を聴く人はモバイルルーターがおすすめ
最近はインターネットで音楽やラジオを聴くことが多くなったこともあり多くのパケット量が必要になっています。音楽だとAppleMusicやAmazon Prime Musicなど、ラジオだとradikoが代表的なサービスです。料金も無料もしくは定額制なので、ついつい長時間使ってしまいます。
インターネットで音楽やラジオなどのストリーミング音源は1時間聴くと100MB程度のパケットを消費します。毎日スマホで2時間聴いていると月に6GB、3時間だと9GBものパケット量です。スマホの低額プランだとすぐに通信制限されてしまいます。
そのような方におすすめなのがモバイルルーター。
スマホと違い3日で10GBまで使わないと通信制限されません。普段は持ち歩いてスマホのパケットも節約し、アパートでは固定回線の代わりとしても十分役に立ちます。
WebやSNSがメインであればアパートの無料インターネットを活用する
アパートの無料インターネットは1Gの光ファイバーが主流です。同じ光ファイバーをアパートの他の部屋と共有しているとはいえ十分な速さです。しかもWebやSNSはパケットをほとんど使わないし、リアルタイム性もそんなに求められません。よほど遅くないかぎり不便は感じないでしょう。
それでもアパートの無料インターネットが遅くて使えない日があるかもしれません。その時はあきらめてスマホのパケットを使えばいいと割り切って使いましょう。
コンテンツ | パケット量 |
---|---|
動画(HD画質)10分 | 2,097,152kb(2GB) |
Webページ参照 | 200kb〜2,000kb |
メール1通 | 3kb〜10kb |
LINE 1回 | 1kb〜3kb |
WebやSNSがメインの使い方ではアパートの無料インターネットで十分です。
それも使えないくらい遅くて、スマホのパケットも使いたくない場合はモバイルルーターがよいでしょう。
WiMAXのプロバイダを選ぶには?
ではWiMAXを契約しようかと考えたあなた。
家電量販店で契約してはいけませんよ。
WiMAXはプロバイダ経由で契約する方が断然お得なのです。
様々なプロバイダがあるので、あなたにあったプロバイダを比較してみましょう。
WiMAXプロバイダ選びはこちらから:【徹底比較:ギガ放題3年】WiMAXでおすすめなプロバイダは?【月額換算あり】