あなたのお家にあるWi-Fiルーター、電波の強さはどうでしょう?
Wi-Fiルーターの電波が弱い!と感じているのであれば対策が必要です。
この記事ではWi-Fiの電波が弱いと感じているあなたのために、
- Wi-Fiルーターの置き場所によって電波が弱くなる理由
- 快適に通信できるWi-Fiルーターの置き場所
- Wi-Fiルーターの置き場所を変えても電波が弱い場合の対策
をご紹介していきます。
Wi-Fiルーターの置き場所によって電波が弱くなる理由
無線で通信できるWi-Fiルーター。
どこに置いていても通信できるので便利な反面、置き場所によっては電波が弱くなることも。
電波が弱いとその分通信できる量が少なくなります。
結果的にインターネットが遅い!というイライラにつながってしまうのです。
Wi-Fiはルーターを中心に全方向に飛ぶ
Wi-Fiの電波は直進性が高いという特性があります。
Wi-Fiルーターにはアンテナが内蔵されており、そのアンテナから全方位に向けてWi-Fiの電波が発信されています。
インターネットの口(光回線やケーブルテレビなどの接続口)は壁際に設置されていることが多いので、Wi-Fiルーターの置き場所も壁際になりがち。
そうなると部屋の中でも電波が届きやすいところと届きにくいところの差が大きくなってしまいます。
2.4GHzの電波は電子レンジなどの家電製品と干渉する
Wi-Fiルーターの電波は2.4GHzと5GHzが使われています。
それぞれの電波には、
- 2.4GHzは障害物に強い
- 5GHzは通信速度が速い
という特性があります。
通常は通信速度の速い5GHzを使いますが、障害物が多くて電波が届きにくい場所では2.4GHzを使ったりもします。
しかしこの2.4GHzの電波、一般家庭にある電子レンジなどの家電製品と干渉してしまうことがあるんですよね。
電波の干渉は目に見えないので気づきにくいのですが、互いに打ち消し合って弱まるという特性があります。
結果的に通信速度の低下につながってしまうのです。
Wi-Fiの電波は金属に反射する
Wi-Fiの電波は金属に反射するという特性があります。
そのため、Wi-Fiルーターと通信する端末のあいだに金属製のドアや壁などが存在すると電波が届きにくくなってしまいます。
それは通信速度の速い5GHzに顕著にあらわれます。
2.4GHzの通信だと影響は若干弱まりますが、それでも通信速度は低下してしまいます。
Wi-Fiの電波は水に吸収されやすい
Wi-Fiの電波は水に吸収されやすいという特性があります。
そのため、Wi-Fiルーターの近くに花瓶や水槽などがあると電波が届きにくくなってしまいます。
壁などにも注意が必要です。
土壁だと内部に水分が含まれているので、やはり電波が届きにくくなります。
結果的に通信速度の低下につながってしまうのです。
快適に通信できるWi-Fiルーターの置き場所はどこ?
意外と知られていないWi-Fiの電波特性。
どのような置き場所が最適なのか見ていきましょう。
部屋の中の位置
Wi-Fiの電波はルーターを中心に円状に発射されています。
ルーターに近づけは近づくほど電波は届きやすいので、部屋の真ん中に置くのがベストと言えます。
複数の部屋で使う場合も同様です。
それぞの部屋から一番近い置き場所を見つけましょう。
設置する高さ
Wi-Fiの電波はルーターを中心に円状に発射されているので、縦の位置についても気をつけましょう。
具体的には床から1m~2m程度の高さのある置き場所だとどの位置からでも電波が届きやすくなります。
Wi-Fiルーター周辺には物を置かない
Wi-Fiの電波は次のような特性がありました。
- 電子レンジなどの家電製品と干渉しやすい
- 金属に反射して電波が届きにくくなる
- 電波は水槽、花瓶、土壁に吸収されやすい
Wi-Fiルーターの置き場所周辺にこのようなものがないか確認しましょう。
Wi-Fiルーターの置き場所を変えても電波が弱い場合の対策
Wi-Fiルーターの置き場所としては部屋の中心で高さ1m~2mがベストという結論でした。
しかし部屋の形状によってはそのような置き場所が作れないこともあります。
というより、なんらかの死角や障害物があるのが普通でしょう。
そのような置き場合でも快適に通信する方法がいくつかあります。
Wi-Fiルーターの買い替えが必要かも
Wi-Fiルーターは普段目にしないものなので、意外と長期間使っていることもあります。
5年たつと性能も格段に向上してますし、Wi-Fiルーター自体の寿命もあります。
Wi-Fiルーター自体は可動部分がないので10年程度は使えると言われています。
しかしWi-Fiには新しい技術が次々に導入されているので、3年たつと通信速度が2倍になっていたりするのです。
端末だけ新しいものに変えたとしても、Wi-Fiルーターが古いままだと通信速度は速くなりません。
そのような時にはWi-Fiルーター自体の買い替えも検討しましょう。
Wi-Fi中継器を使って死角を減らす
Wi-Fiルーターの置き場所が変更できない、部屋に死角や障害物が多いなどの問題に対してはWi-Fi中継器を使うという方法があります。
Wi-Fi中継器は親ルーターの電波を中継し、遠くの部屋でも強い電波で通信できるようにするものです。
導入は簡単で、Wi-Fi中継器をWi-Fiルーターと通信できるようにセットアップします。
これは他の端末をWi-Fiネットワークに接続する時と同じです。
Wi-Fi中継器をネットワークに接続してしまえば、他の端末からは同じSSIDで接続できるようになります。
同じSSIDが複数のルーター(Wi-FiルーターとWi-Fi中継器)から発信されるようになりますが、電波が強いほうが自動的に選ばれるので問題はありません。
どうしてもWi-Fi中継器に直接つなぎたいのであれば、Wi-Fi中継器用のSSIDに接続すれば大丈夫です。
Wi-Fiルーターの電波対策まとめ
快適に通信できるWi-Fiルーターの置き場所、見つかったでしょうか?
もしWi-Fiの電波が弱いと感じているなら次のことを確認しましょう。
- Wi-Fiルーターは部屋の中央、1m~2mの高さに設置されているか
- Wi-Fiルーターの周りに家電製品、水槽、花瓶などを置かれていないか
- Wi-Fiルーターと端末のあいだが土壁で遮られていないか
それでも電波が弱い、もしくはそのような場所に置けない場合は次の方法も考えてみましょう。
- Wi-Fiルーターを買い替える
- Wi-Fi中継器を導入する
導入するのにお金がかかってしまいますが、3千円~1万円でも十分な性能のものが手に入ります。
ぜひ検討してみましょう。