モバイル回線か?固定回線か?自分に最適な通信環境を選ぶために知っておきたいこと。

WiMAX
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モバイル回線の便利さも捨てがたいが固定回線の速さも捨てがたい。

インターネットを使う上で必要な回線速度はどのくらいでしょうか?

一番回線速度を必要とする動画コンテンツをストレスなく観るための回線速度を参考に、自分に最適な通信環境を見ていきましょう。

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ストレスなく動画を観るために必要な回線速度は?

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回線速度を要求されるコンテンツはなんといっても動画です。

YouTubeでは数段階の映像品質を選択できますが、概ね以下のような設定で満足のいく品質が得られます。

主な用途映像品質画素数回線速度
スマホでの動画再生SD(標準)480p3Mbps
タブレットやパソコン、テレビでの動画再生フルHD(高精細)1,440p5〜10Mbps
テレビでの動画再生
オンラインゲーム
4K(超高精細)2,160p25Mbps〜
テレビでの動画再生
大容量ダウンロード
8K(超高解像)4,320p100Mbps〜

最近はHD高精細である1,440pを上回る4Kや8Kの映像品質もあります。高画質のディスプレイで視聴する場合は20Mbps以上の回線速度がほしいところです。

実質回線速度

カタログスペックでは各社いろいろ述べられていますが、実質の回線速度はどれくらいなのでしょうか?

固定回線(光ファイバー)

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フレッツ光(NTT)

フレッツ光ネクスト ハイスピード下り最大200Mbps
フレッツ光ネクスト ギガライン下り最大1Gbps

上記は理論値ですが、光ファイバーの伝送速度のみを表しているため、実質的に理論値が出ることはまずありません。

BNRスピードテストで計測された中間値では以下のような値になっています。

フレッツ光ネクストファミリー:45Mbps(最大で190Mbps程度)
フレット光ネクストマンション:40Mbps(最大で170Mbps程度)

だいたい50%程度出ると優秀ですが、いいとこ30%程度ではないでしょうか。

速度低下の要因としては

  • 同一ファイバーを複数人で共有している。
  • ルーターの処理能力による速度遅延
  • 無線LAN区間の伝送速度による速度低下
  • プロバイダ回線の混雑度合い

などがあげられます。

しかしながら固定回線は使用状況が環境にあまり左右されないため、一定の通信速度を確保することが期待できます。

モバイル回線

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4GLTE回線

キャリア最大通信速度 通信速度の内訳
ドコモ788Mbps従来のLTE回線は150Mbpsでしたが、2017年10月より提供されたPREMIUM 4Gでは最大788Mbps(150Mbps+294Mbps+294Mbpsのキャリアアグリゲーション)を実現しています。
au612Mbpsドコモと同様にキャリアアグリゲーション技術により最大440Mbps(220Mbps+220Mbps)の通信速度を実現しています。
ソフトバンク612Mbps こちらも他社と同様にキャリアグリゲーション技術により最大612Mbps(110Mbps×4 + 110Mbps) × 1.3の通信速度を実現しています。

各社ともに単独の無線周波数だけではなく、複数の無線周波数を同時に使用することで光ファイバーに匹敵する理論値を実現しています。

ただし上記はあくまでも全ての回線を自分一人で独占できた場合の理論値です。

実際には全ての周波数を同時に使用できることは稀ですし、他の人も同時に使用していることもあります。

そこでより実態に近づいた値を消費者に知らせるため、総務省が「実効速度に関するガイドライン」を定めました。(車の燃費表示のようなもの)

現在は通信速度を訴求する場合は理論値に並び、実効速度についても表記しなければならないという状況です。

現在各社が公表(2018年1月現在)している実効速度(中央値)については以下のとおりです。

キャリア実効速度(カッコ内は最低〜最大)
ドコモ126Mbps(下り)(27Mbps〜238Mbps)
au70Mbps(下り)(19Mbps〜200Mbps)
ソフトバンク58Mbps(下り)(21Mbps〜186Mbps)

 

WiMAX

現行のWiMAXはWiMAX2+で最大440Mbpsの通信速度を出すことができます。

使用する周波数帯は2.5GHzと5.0GHzです。

4GLTEは800MHzや1.5GHzを使用しているため電波が回り込みやすく、場所による通信速度低下が少ないです。

しかしながらWiMAXが使用している高周波数帯は、使用している機器が少なく電波干渉を受けにくいため、繋がりやすい場所さえ見つけてしまえば安定した速度が期待できます。

実質の通信速度はこの方の記事にもあるように8Mbps〜35Mbps程度は期待できるため、動画にも十分なパフォーマンスを発揮することでしょう。

まとめ

4G LTEを使用したモバイル回線はキャリアアグリゲーション技術により理論値は飛躍的に向上しました。

理想的な環境であれば光ファイバーに匹敵する通信速度が望めます。

しかしながら通信回線である電波と、その上位レイヤであるインターネット回線が共にベストエフォートであるため、状況により大幅な通信速度の変動があります。

その点、光ファイバーであれば通信回線としての光ファイバーは固定的に割り当てられており、基地局までの通信路は安定した速度が望めるため、より一定の通信パフォーマンスが望めます。

光ファイバーを引くほどでもないがモバイル回線の利便性を求める方にはWiMAXをオススメします。

WiMAXを契約できるプロバイダは複数あり、どのような基準で選べばよいのか判断に困ります。
そこで「WiMAXのプロバイダを徹底比較」でプロバイダの特徴と選ぶ基準を解説しているので参考にしてみてください。

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